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統失ママができるまで③~出産はどこでする?転院先の探し方~

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統合失調症ママができるまでその③。

今回は転院の話です。

番号ふってますけど、 別に順番は気にしなくてもいいです。

マルキョウは妊娠をきっかけに、通院していた精神科クリニックをあっさり変えました。当時通院していた病院は電車の距離。しかも人気クリニックで、予約制ではない病院だったので待ち時間がめっちゃ長い!一時間待ちはざらでした。これが妊婦にはきつかったですね……駅近物件に住んでいはいましたが、やはり毎回通院のたびに電車でいくのはお金も体もきつい。つーか出産後乳飲み子を抱えて通える気がしない!

と思って転院しました。当時かかっていた先生はかなりいい人で、病院スタッフもいい人ぞろいだったので惜しい気もしました(実は夫のうつ再発か!?といったときも診てもらったりしてたのでそこも心配ではあった)が、現実問題妊婦が通うにはきつい環境だったのであきらめて近場の病院を探すことに。

うちの近辺は人口が多いせいかクリニックもかなり豊富にありました。いっぱい通う候補があるとき、みなさんなにを基準に決めてます?

口コミとか、その候補に入ったりしてませんか?

私も病院口コミをもとに探したりしましたけど、精神科って「ここすごくいいね!」って口コミが少ない気がします。まあ通っている方は大体精神を病んでるのでしょうがないのかもしれないですけど、「あまりよくなかった……」って口コミばかり目にして、ちょっとへこみました。

本当は、公式HPがしっかりしてて(できるだけ雰囲気とか信頼できるとこがいいので)、できれば漢方取り扱いがあって(授乳のとき助かるかなあと思って)、予約制のある病院(待つのがつらいので)にしようと思ってたのですが、すべての条件がそろうところはなかなかなく、今の病院に決まりました。

・家から近い

・予約制である

・統合失調症の文字が病院紹介の症例に載っていた

(いろいろみてたら、精神科と一口にいっても、神経内科で代表症例がパーキンソン病だったり、リハビリ施設と提携していたり、専門分野の違いがあるっぽいことがわかった。なので、わかりやすく統合失調症と書いてあるところにいこうと思ったのです)

・内科もある

(結局これが今までで一番助かっています。)

結局、公式のHPはないし、漢方取り扱いもなかったんですが、結構いいところだったと思います。まあ、結構苦手なタイプの先生だなーと最初は思ってたのですが、安定期入る前くらいに転院したもので、

「もう今更別のとこ探したりできないし、夫もしばらく転勤ないだろうし、この先生にはぶっちゃけて何もかも聞いてもらおう!!」

と当たって砕けろな感じでいったからうまくいったのかもしれない。出産までのタイムリミットは決まっているので、産後うつを回避するためにも、なるたけいろいろ聞いておいてもらおうと思って、いつになく前のめりに向き合ってきました。

予約制の病院なせいか、今までよくあった5分診療ということはなく、基本30分以上は話を聞いてもらえます(先生ばかり話すこともありますが……(-_-;)。なんていうか、先生スタッフ含め、地元のアットホームな病院って感じで、苦手な人は苦手だと思います。でも、そこは割り切ってしまおう!と思って、今では子供を連れて行ったりしてかわいがってもらってます。

で、妊娠わかったら、どこで産むか?も問題です。

私は、ホルモン検査した婦人科が産科もあったのでそこで産みたかったのですが、医師からは別の総合病院に転院するよう勧められました。統合失調症であることを話したら、それなら(出産のときになにがあるかわからないから)精神科があるところで産んだほうがいいでしょう、といわれたのです。

ということで、総合病院に転院し、その総合病院の精神科にもかかりました。といっても一回だけ、今までの話と大体の症状と飲んでるお薬、医療機関聞いてもらっただけですけどね……。いや、出産のときに仮に発作とか起きたときとか、飲んでる薬の作用とか知っておいてもらうだけでも違うと思いますけどね。

結局、出産は何事もなく終わったんですけども。でも妊娠期間って長いですもんね、不安なまま過ごすより、安心要素は多いほうがいい。

総合病院に関しては、こちらに選ぶ余裕がありませんでした。そうほいほいあるもんでもないですしね、総合病院って。

と、いうことで妊娠を機にがらっと通院関係が変わりました。

でも当時も今も、その決断はかなりいい結果を生んだと思ってます。(産院にかんしては自分の決断ではありませんが)

高校デビュー、とかではありませんが、妊娠を機に、ちょっと外面を変えられた気がします。

もー妊娠決まった段階で、統合失調症であること、今までどういう経緯をたどってこうなったか、というのを、初対面の人に説明する機会が増えすぎて、逆に説明慣れしてしまうんですよね。なれるってことは、日常化、もっというと、自分の中で陳腐化してくるってこと。実際にはたどたどしい説明ではあったと思いますが、何回も話すことで、自分の中に状況がすとんと落ち着いてきたんですよね。

どういうことかというと、聞いてもらっている相手(大体医療関係)が「なるほど、結婚して数か月で旦那さんがうつになられて~」といった感じに、オウム返しに話をまとめたり、ノートをとったりしますよね。そうやって、知らない人がまとめると、意外と自分の人生こんなもんなのか(たいしたことないな)、といった気分になります。

最初は文章にまとめてみたりもしてました(時間内に説明しきるか不安だったので)。またこれが効きました。なんか、文章にするとあまりに短い。自分の感じたことを差し引くと、もっと短くまとまる。

当初は

「過去があるから今の私はこうなんだ……どうせ誰もわかってくれない……」

とかたくなに過去にしがみついていた感じですが、次第に

「過去は過去でまあいろいろあったけど、とりあえず今は息子の夜泣きがひどくて頭痛いんで薬ください、あと眠たい。」

的な態度に変化していきました。

ま、なんにせよ現実的になれましたね。いつまでもロマンチックなままではいられないんですよ、女ってやつあ。

新装版 ルナティック雑技団 1 (りぼんマスコットコミックス)

 

 そんなこといってるとこんな本読み返したくなる。ゆりこはロマンチックというか

…… 素晴らしいマダムだけど、絶対姑にはなってほしくないっす(笑)

あ、新装版は未収録作品たっぷり(本誌掲載されていた番外編とか、あ~みんの初期短編とか)なんで、当時好きだった人はぜひ買いなおしてほしい一冊です。

なんの話だったっけ。あ、統失ママシリーズ、まだ続きます。