「都内の一等地の住所を、できるだけ安く借りたい」「郵便物はちゃんと届けてほしいし、困ったときは人に相談したい」。そんな個人事業主・小さな会社の候補によく挙がるのが、月額990円から使えるバーチャルオフィス レゾナンスです。
ただ、「990円」は郵便の転送が月1回のコースを年払いにした場合の金額で、入会金や送料、書留の受け取り料は別にかかります。この記事では、公式サイト(料金ページ・よくある質問)に書かれている内容を2026年10月時点で整理し、使い方別に「1年目に実際いくらかかるか」を計算。口コミで多い不満と、契約前に確認したい注意点までまとめます。
【結論】レゾナンスはこんな人に向いている
- 東京(港区・渋谷区・銀座など)・横浜・大阪梅田の住所で法人登記や特商法表記をしたい人
- 郵便は週1回の転送で足り、急ぎの書類は来店受取で対応できる人(週1転送は年払いなら入会金0円のキャンペーン対象)
- 電話の転送や電話秘書代行も同じ会社でまとめたい人
- 1年以上使う前提で、途中解約しない見込みの人
この記事のポイント
- 月額990円は「月1転送×年払い」。週1転送は月額1,650円
- 1年目の総額は月1転送で約17,380円、週1転送(入会金0円キャンペーン適用)で約19,800円+送料
- 書留・宅配便の受け取りは1件300円、更新日1か月前を過ぎた解約は手数料3,300円
- 途中解約しても残りの料金は返金されない
レゾナンスとは?基本情報
レゾナンスは、株式会社レゾナンスが運営するバーチャルオフィスです。公式サイトによると店舗は全国14店舗(うち1店舗はネットショップ事業者専用)で、全店舗にスタッフが常駐する有人受付です。すべてのコースで法人登記ができます。
| 項目 | 内容(2026年10月時点・公式サイトより) |
|---|---|
| 月額料金 | バーチャルオフィスコース990円〜/転送電話セット3,190円〜/電話秘書代行セット5,390円〜 |
| 入会金 | 通常5,500円(1年払い×週1転送は0円キャンペーン中) |
| デポジット | 1,000円〜(送料・書留受取料に充当、残高は解約時に返金) |
| 法人登記 | 全コース可 |
| 郵便転送 | 週1回(毎週水曜)または月1回(最終水曜) |
| 本人確認 | eKYCまたは簡易書留。審査は最短30分〜 |
| 支払い方法 | クレジットカード、銀行振込、来店時の現金・QRコード |
レゾナンスの店舗(住所)一覧
公式サイトに掲載されている店舗は次のとおりです。住所は店舗ごとに違うので、名刺やサイトに載せたい地名で選びましょう。
| エリア | 店舗 |
|---|---|
| 東京都港区 | 浜松町本店、青山店、六本木店 |
| 東京都中央区 | 銀座店、日本橋店 |
| 東京都渋谷区 | 渋谷駅前店、渋谷神宮前店、恵比寿店 |
| 東京都新宿区 | 新宿店 |
| 東京都千代田区 | 秋葉原店 |
| 東京都豊島区 | 池袋店(2026年10月1日オープン) |
| 神奈川県 | 横浜店 |
| 大阪府 | 大阪梅田店 |
| その他 | R-INNOVATION銀座店(ネットショップ事業者のみ) |
一方で、名古屋・福岡・札幌などには店舗がありません。地方の住所が必要なら、拠点数の多い他社も比べてください(記事後半の比較表を参照)。
料金プランと「1年目の総額」
コースと月額料金
| コース | 月1回転送 | 週1回転送 |
|---|---|---|
| バーチャルオフィスコース(住所+郵便) | 990円 | 1,650円 |
| 転送電話セット | 3,190円 | 3,850円 |
| 電話秘書代行セット | 5,390円 | 6,050円 |
※いずれも年払い時の月額(税込)。半年払い・毎月払いは割高になります。ネットショップの特商法表記専用の「住所貸しプラン」(月額550円〜)もありますが、法人登記には使えません。
使い方別・1年目にかかる金額のシミュレーション
公式の料金をもとに、送料を除いた1年目の支払額を計算しました。デポジット(1,000円〜)は送料などに使われ、残高は返ってくるので含めていません。
| 使い方 | 月額×12か月 | 入会金 | 1年目の合計 |
|---|---|---|---|
| 月1転送(年払い) | 11,880円 | 5,500円 | 17,380円 |
| 週1転送(年払い・キャンペーン適用) | 19,800円 | 0円 | 19,800円 |
| 転送電話セット・週1(年払い・キャンペーン適用) | 46,200円 | 0円 | 46,200円 |
入会金0円のキャンペーンが「1年払い×週1転送」のときだけなので、月1転送と週1転送の差は1年目で2,420円しかありません。週1転送なら来店受取もできるため、郵便が月に数通以上届く人は週1転送を選ぶほうが使いやすいでしょう。2年目以降は入会金がかからないため、月1転送なら年11,880円+送料です。
送料・手数料など、月額以外にかかるお金
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 郵便転送の送料 | 100gまで300円〜(重さで加算。500g超・厚さ3cm超は宅配便) |
| 書留・追跡郵便・宅配便の受け取り | 1件300円(普通郵便・ネコポス等は無料) |
| スポット転送(月1転送の人の臨時転送) | 1回500円+送料 |
| 郵便物都度転送オプション(週1転送の人のみ) | 月1,100円 |
| 保管期間の延長(1か月超) | 1通1,100円 |
| 屋号の追加 | 月990円(月1転送)/1,650円(週1転送) |
| 更新日1か月前を過ぎての解約 | 解約事務手数料3,300円 |
レゾナンスの評判・口コミ
公式サイトや口コミサイト、比較記事に載っている利用者の声を見ると、評価はおおむね次のように分かれます(個別の口コミは筆者が確認できる範囲の傾向で、すべての店舗・時期に当てはまるわけではありません)。
良い評判で多いもの
- 月額990円からで、都内の有名エリアの住所を使えるのでコスパがよい
- 郵便の転送料が送料の実費だけで、写真で届いた郵便を知らせてくれるので安心
- スタッフが常駐していて、契約前の相談や来店時の対応が丁寧
- 法人口座の開設先を紹介してもらえる、会社設立の相談ができる
悪い評判で多いもの
- 一部の店舗で「受付の対応がきつい」「スタッフによって説明が違う」という声がある
- 月1転送や週1転送だと、急ぎの郵便に気づくのが遅れる
- 年間契約が前提で、途中で解約しても返金されない
- 地方の店舗がない
悪い口コミの多くは「契約の条件を知らなかった」ことが原因です。次の注意点を申し込み前に読んでおけば、ほとんど避けられます。
契約前に確認したい注意点6つ
1. 990円は「月1転送×年払い」の金額
月1転送は毎月最終水曜の1回だけで、来店受取もできません。税務署や役所、取引先からの書類が多い人は、週1転送(月額1,650円)を基準に考えましょう。
2. 途中で解約してもお金は戻らない
公式のよくある質問によると、契約期間の途中で解約しても残りのコース料金は返金されません。返ってくるのはデポジットの残高(振込手数料を引いた額)だけです。
3. 解約は「更新日の1か月前」までに
契約は自動更新です。更新日の1か月前を過ぎて解約を申請すると、事務手数料3,300円(毎月払いの人は翌月分の料金)がかかります。カレンダーに更新日を入れておきましょう。
4. 解約日までに住所の記載を消す必要がある
解約する日までに、登記やホームページなどに載せたレゾナンスの住所をすべて削除しなければなりません。法人の場合は、本店移転後の登記簿(履歴事項全部証明書)を提出します。移転登記には時間がかかるので、解約の2か月前には準備を始めると安心です。
5. 書留・宅配便は1件300円
普通郵便の受け取りは無料ですが、簡易書留や宅配便はデポジットから1件300円が引かれます。ネットショップで返品が多い人などは、月にいくらかかるか試算しておきましょう。
6. 許認可が必要な業種は事前確認を
公式サイトでは「利用規約に沿っていれば原則利用可能」としつつ、住所によっては開業や申請ができない事業があるため申請先への確認を求めています。人材派遣・古物商・建設業など、事務所の実態が求められる許認可は、管轄の役所に先に確認してください。
申し込みから利用開始までの流れ
- 公式サイトで店舗とコースを選んで申し込む
- 本人確認(eKYCまたは簡易書留)。個人は顔写真付きの身分証1点、法人は6か月以内の登記簿謄本と代表者の身分証
- 審査(最短30分〜)と支払い
- 会員サイトで住所が使えるようになる(最短即日)
顔写真付きの身分証がない場合は住民票など2点、身分証の住所と今住んでいる住所が違う場合は3か月以内の公共料金の明細などが追加で必要です。
法人登記と法人口座の開設
全コースで法人登記ができ、個人で契約したあとに法人へ切り替えることもできます。法人口座については、公式サイトでみずほ銀行・GMOあおぞらネット銀行・住信SBIネット銀行・PayPay銀行への紹介ができると案内されています。ただし、口座が必ず開設できるわけではなく、各銀行の審査があります。
バーチャルオフィスの住所で口座を作るときは、事業内容がわかるホームページや契約書、名刺などを用意しておくと説明しやすくなります。
他社バーチャルオフィスとの比較
同じく安さで選ばれることが多いバーチャルオフィスと比べると、レゾナンスは「都内の店舗数」と「有人受付・電話サービスの充実」が強みです。最安だけを狙うならバーチャルオフィス1、店舗の多さならDMMバーチャルオフィスも候補になります。
個人事業主向けバーチャルオフィス 4社比較
どれも法人登記に使える住所です。料金だけでなく「住所の場所」と「郵便の受け取り方」で選ぶのがコツです。
| バーチャルオフィス1 | レゾナンス | DMMバーチャルオフィス | 和文化推進協会 | |
|---|---|---|---|---|
| 使える住所 | 東京(渋谷・神保町)・広島 | 東京・横浜・大阪の14店舗 | 札幌〜沖縄の全国16拠点 | 京都 |
| 料金の目安 | 年払い 月額880円(年10,560円) | 月額990円〜 | ミニマム 月額660円(年払い7,920円)/ベーシック 月額2,530円〜 | 協会の年会費6,000円(士業会員の経営支援を年1回以上受けるのが条件) |
| 初期費用 | 入会金5,500円 | 入会金(キャンペーンで0円の場合あり) | 入会金5,500円 | 公式サイトで確認 |
| 法人登記 | 可(追加料金なし) | 可 | 可 | 可 |
| 郵便転送 | 月4回(送料は実費) | 週1回か月1回を選べる | 週1回(送料は実費) | 公式サイトで確認 |
| 向いている人 | 東京の住所を安く使いたい | 都内一等地・スタッフ常駐を重視 | 地方都市の住所も選びたい | 費用をとにかく抑えたい |
| 公式サイトを見る | 公式サイトを見る | 公式サイトを見る | 公式サイトを見る |
※2026年10月時点の各社公式サイト・案内にもとづく概要です。送料・オプション・キャンペーンの条件は変わることがあるため、申し込み前に公式サイトで確認してください。DMMの年間契約は途中解約しても返金されないと案内されています。
バーチャルオフィス1の料金の詳細は「バーチャルオフィス1の評判・料金・注意点」で解説しています。
レゾナンスが向いている人・向いていない人
| 向いている人 | 向いていない人 |
|---|---|
| 都内の有名エリア・横浜・梅田の住所がほしい | 名古屋・福岡など地方の住所が必要 |
| 郵便は週1回まとめて届けば十分 | 郵便が届いたらすぐに受け取りたい |
| 電話転送や秘書代行も一緒に使いたい | 数か月だけ試したい(年払いだと割高・返金なし) |
| 困ったときは店舗のスタッフに相談したい | 許認可で実際の事務所が必要な業種 |
個人事業主・一人社長向けバーチャルオフィス4社 早見表
| サービス | 月額(税込) | 拠点 | 特徴 | 公式 |
|---|---|---|---|---|
| バーチャルオフィス1 解説記事 | 880円〜 | 東京・広島 | 法人登記可・月4回転送込み | 公式サイト |
| レゾナンス 解説記事 | 990円〜 | 東京・横浜 | 一等地住所。郵便は週1転送 | 公式サイト |
| DMMバーチャルオフィス 解説記事 | 660円〜 | 東京・大阪・名古屋・福岡ほか | ネットショップ向けプランあり | 公式サイト |
| Karigo | 公式サイトで確認 | 全国30店舗以上 | 地方の住所が必要な人向け | 公式サイト |
各社公式サイトの記載(2026年11月確認)。月額は最安プランで、郵便転送や法人登記の可否はプランで異なります。選び方の記事もどうぞ。
よくある質問
Q. 個人事業主でも使えますか?
使えます。個人は顔写真付きの身分証1点で申し込めます。屋号を使う場合は屋号の追加オプション(月990円〜)も確認してください。
Q. 最低契約期間はありますか?
公式のよくある質問では「最低契約期間はなし」で、契約期間は申し込み時に選びます。ただし年払いのほうが月額は安く、途中解約しても返金はありません。
Q. 郵便物を自分で取りに行けますか?
週1転送コースの人だけ、契約した店舗で受け取れます(平日9:00〜17:50、発送日の前営業日17時までに予約)。月1転送コースは来店受取ができません。
Q. 入会金0円のキャンペーンはいつまで?
2026年10月時点で、1年払い×週1転送の申し込みが入会金0円になっています。終了時期は公式サイトに書かれていないので、申し込み前に確認してください。
札幌・名古屋・福岡など東京以外の住所も選びたいなら、全国16拠点のDMMバーチャルオフィスも候補です。プランの違いと送料は「DMMバーチャルオフィスの評判・料金・注意点」で解説しています。
ほかのバーチャルオフィスと迷っている方は、「バーチャルオフィスの選び方|契約前の8つのチェックと1年目の総額比較」もあわせてご覧ください。
まとめ
レゾナンスは、都内を中心に14店舗の住所を月額990円から使え、全店舗にスタッフがいるバーチャルオフィスです。1年目の費用は月1転送で約17,380円、週1転送でもキャンペーン適用なら約19,800円と、差がほとんどありません。郵便を受け取りたいなら週1転送を選ぶのがおすすめです。
一方で、途中解約の返金がない、更新日1か月前を過ぎると解約手数料がかかるなど、契約のルールは厳しめです。1年以上使う予定があるか、使いたい住所の店舗があるかを確認してから申し込みましょう。
参考(2026年10月確認)


